営業で新規開拓をやり続けてわかったこと
こんばんは。
あずきです。
実は、私いまはデザイン領域で仕事をしていますが、前は、営業をやっていました。
新卒ですぐに入った会社なのですが、
組織づくり、モチベーションアップ、など「ヒト」に関しての会社課題を解決するコンサルティングをしている会社でした。本社配属だったので、丸の内で働いてました。
(まったくデザイン系ではありませんでした笑、デザインはほぼ独学と実務経験をつんで覚えています。)
新卒で40人くらいとる会社なのですが、配属は問答無用で全員営業。
新卒の業務は全員「新規開拓」というのが伝統なようで、問答無用で新規開拓のみを毎日しておりました。
1日5アポ目標。かけ先は役員以上。
電話を100件かけて1~2件アポが取れるので、週で25アポをこなすには、どうがんばっても1250〜2500件かけないといけませんでした。仮に1500件/週だったと考えても1ヶ月で6000件。
もちろん新規だから、
・電話番号と住所のリストアップ
・かけ先の役職と名前の検索
・前にかけたことある会社場合のみ弊社の担当がなんの用事でかけていたのかなどを調べる
・グループ会社の場合、他会社に担当が行ってないかどうかの確認
リストアップは社内のデータベースがほぼ機能していなかったので、ネットで1つ1つ検索していく感じ。(x億円かけて導入したのに、ITリテラシーが低い人ばかりで機能してないんですよね..もったいない)
↑ここは本当にどうにかしたかったので社内SEとかインバウンドマーケの人とかに交渉したのですが、どうにもならず。
「営業なのにデスクに座ってる」
もちろん、リストアップしないとはじまらないので、会社PCでリストアップ作業をしていると、「営業なのにデスクに座ってる」扱い。
社内の圧力...って本当にしんどい。自分がミスしたりしても、OJTリーダーのせいにされるし、さらに上司のせいにされるし。いつも責任問題がつきまとう。
とはいえ外にPCを持ち出せなかったので、もう八方塞がりでした。
そんな中でもなんとかやりくりして1日2〜3アポを入れるように頑張りました。
とはいえ、売っている商材のうち、メインが13万円の社長向けセミナーだったので、そこそこ決裁権をもってる人じゃないと門前払い。
御社のことは好きになれないけど...
いろんな人のところに伺って、いろんな話・悩みを聞いて、実際にうることができたのは、4人くらい。本当にしんどかった。
しかもその4人が口を揃えていってたのは、「あずきさんはすっごい面白いから好きなんだけど、どうしても御社のこと、商品は好きになれないなぁ」
売れたから嬉しいけど、でもなんかなんだろう...
なんだろう、会社の肩書きがむしろマイナスに働いてる...?
むしろこの先この会社で営業やってていいのかな...?
もっといい商品を開発する方が先じゃないかな...?
この会社、時代にあってないんじゃないかな...?
この会社、他社の分析できてないんじゃないかな...?
会社に対して不信感が募るばかり...
ましてや、PCに詳しいというスキルが裏目にでて、毎日のように「あずき〜〜これどうやるの?教えて!」「社内メールで流れてたこの設定方法がわからないんだけど」という問い合わせがなぜか営業の私にくる始末。
全国に営業所があるので、静岡から電話が来たり、九州からきたり....
嬉しいことなのですが、私は一つの物事に集中するまでとっても時間がかかる性格なので、電話がなるとダメなんです...
社内SEにきいてくれ........と内心思いつつも先輩から言われたことに対しては素直に応じることしかできない私の性格....もある種問題...
とても面倒見のいい上司にお世話になりましたが、結局やめる道を選びました。
やめる時はやめる時で大変でしたが...
まとめ
・いくら営業いえども、営業の種類によって全然ちがう(ルート営業と新規営業じゃまったく違う)ということを実感しました。
→これはそもそも企業間の信頼の厚さが違うし、何と言ってもアポの取れ方がまじで違う。ルートじゃなくても前に自社の営業が行ってるだけでも全然違うし、やはり社会的な信頼関係って仕事に直結します...
・やっぱり自分がいいと思っていないものは売れない
→売ってたセミナーは内容はいいものなんですが本当に高すぎるんです。自ら勉強してる経営者さんにとっては、もうすでに知ってる内容ばかり。だから、私自身これに10万以上かけるって、ちょっとなぁと思っていました。
よほど人を騙してまでも売ってやろうみたいに思う人じゃなければ、そんなにいいと思っていないものを、「絶対にいいですよ」とは言えません。
そうして私はやっぱり自分のすきなことを仕事にした方が、幸せだなぁとおもって生きるようになりました。好きなことを好きなだけやって、そのことを自信もって好きな人たちに伝える。それで賛同してくれた人たちだけど仕事をして生きていく。
私にとってはそれが一番いいなと思うことができました。
声出しから、飛び込み営業から、飲み会での作法から、なにからなにまで「社会人の基礎」は全部この会社に教えてもらいました。
今となっては本当に本当に感謝しているし、組織づくりやモチベーション、プロジェクトマネジメントは、どこにおいても課題になってくる分野なので、そのことについてしっかりと教えてくれたこの会社に勤めてよかったなと思っています。